DT50電装配線図 |
DT50 配線図 1.03MB |
DT50初期型モデルの配線図です。
後期型との違いはCDIユニットの端子数の違い、速度警告灯の有無などで、灯火装置の回路は同じです。
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ヘッドライトのLED化 |
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ヘッドライトのLED化は2年近く前に行いました。
使用したキットはRAYD LEDライト コンバージョンキットです。
現在はマイナーチェンジモデルがAmazonにあります。
値段も以前に比べ大幅に値下がりしています。
交直両用で、DT50に使えるモデルはこれ一択なようで他は見当たりません。
オリジナルの配線をカプラーの近くで切断し、3本の線をギボシ端子にて接続します。
LowとHighの切り替えは判別しにくいですが、LED 1個のみ点灯→Low 2個とも点灯→Highのようです。
Low と Highが逆になるようでしたら配線を入れ替えてください。 |
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交換後のヘットライト点灯状態。
灯色はほぼ真っ白で青みはほとんどなし。
明るさはノーマルの25Wに比べるとかなり明るいです。
山間地によくある、照明のない恐ろしいトンネルも走り易くなりました。
ただし、絶対的な明るさは、HIDに遠くおよびませんでした
取付後およそ2年が経過しましたが、現在も無事に点灯しています。
マグネトから直接給電のため、アイドリングでは電圧不足により盛大にちらつきが発生しますが、2000RPM以上ですと安定した点灯状態となります。 |
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ウインカーのLED化 |
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まずはフラッシャーリレーをLED用のものと交換します。
ノーマルの12Vリレーは点滅の周期が異常に速くなって使えません。
バイク用のLED対応フラッシャーリレーは多数市販されています。
2端子のものを使用します。
画像にあるような、ブラケット差し込みの凸があるとそのまま取付できます。
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ウインカー電球をLEDにすると、ハザードランプのように左右が同時点滅するという奇怪な現象が起こります。
(理由はLEDの点灯に必用とする電流値が低いことと、メーターにあるパイロットランプとの因果関係ですが、説明すると長くなるので省略します)
この現象を回避するため、市販の専用ハーネスを使用します。
ダイオード2本を使う方法もありますが、新たに購入する場合は専用品が便利です。
M&Hマツシマ LHN700 ウインカーパイロット・ハーネス LHN700
Amazonにて入手しました。 |
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上記ウインカーパイロットハーネスの接続図。
パイロットランプのソケットラインを切断してギボシのメスにて専用ハーネスに接続します。
なお、パイロットランプはノーマルの電球がそのまま使用できます。
もちろんLED球でもOKです。 |
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ウインカーに使用したLED球でAmazonにて購入しました。
品名は車用 LEDランプ 54連SMD シングル 汎用 変換 超高輝度 12V 4個セット(白)
DT50は横向きにバルブを取り付けるタイプですので、側面にも発光体があるものを選びます。
図からはわかりにくいですが頭部にも発光体があります。
発光チップが多数あることにより、どの角度から見ても一定の明るさが期待できます。
ウインカーやテールランプなど、レンズがオレンジまたは赤色の場合は白色LEDを使用します。
色付きLEDを使用すると、レンズ色と反発して暗くなります。 |
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実車に取り付けるとこんな感じになります。
本体にアルミ箔が貼り付けてあるのは、光量を反射にて強化するためで以前からのものです。 |
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カメラシャッターのタイミングが悪く、実際はもう少し明るいです。
白熱電球と違い、発光の立ち上がりが早く、消え方も残像が全くないです。
キレは良いのですが、旧型バイクのノスタルジーさが失われたような気がします。 |
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テール ・ ストップランプのLED化 |
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ストップランプはバッテリーからの直流12Vで問題ないのですが、テールランプはマグネトからの交流ですので、一般的なLED球はポン付けでは使用できません。
ここでは、専用線を引っ張ってきて、キースイッチONにてテールランプが点灯するようにしています。
燃料タンク下、左サイドにあるウインカーリレー茶色線から、割り込み配線でテールランプまで延長します。
ウインカーリレーは隠れた位置にあり、わかり難いのですが、画像の黒い筒型部品の下に位置します。
キーONで常時テールランプが点灯しますが、LEDは消費電力が小さいので、
長時間でなければバッテリーは上がりません。
セルモーターがありませんので、深く考えないことにしました。 |
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ボディーハーネスに沿って後方までもって行きます。
適宜ロックタイで固定しました。 |
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テールランプ関係の配線は3本あります。
車両側の配線色は
1) 緑/黄 → ストップランプ
2) 青 → テールランプ
3) 黒 → アース
従ってランプの青色カプラーを抜き、新設したラインにギボシ端子メスにて接続します。
車両側の青色線は遊びになりますので、干渉しないよう固定します。 |
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用意したLED球は
SUPAREE正規品 S25 ダブル球
LED ブレーキランプ 3014SMD 54連 ホワイト ピン角180度 6000-6500K 12V車専用 1080LM 2個入り
Amazonにて購入したものです。
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テール・ストップのLED球取付。
テールレンズに干渉しない長さであることを確認します。
ウインカーランプ同様に、3M社製のアルミテープを貼って反射の改善がしてあります。
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テールランプ点灯の状態。
キースイッチONにて点灯し、走行中もエンジンの回転数に関係なく一定の明るさですので、
後続車に対する視認性は多少改善されたと思います。 |
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ストップランプ点灯の状態。
テールとの明るさの比率はノーマルの電球ほど大きくありませんが問題ないでしょう。 |
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メーター照明のLED化 |
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メーターの照明もキースイッチONで点灯するようにしたうえでLED化します。
車両ハーネスを切断するのは忍びないので、市販のT10型ソケットを使用します。
使用した製品はノーブランド品 インジケーター/メーターライトT10用ソケット 2本入り
Yahooショッピングにて購入しました。
速度計とタコメーターに1本づつ使用します。 |
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赤色と黒色線2本を束ね、赤色線は水温計の茶色線に割り込み結線したうえ、ハンダ付けしました。
テーピングでショートしないようにします。
黒色線はアース用金具にてメーターアース線と共締めしました。 |
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メーターの照明に使用したのは、発光色がグリーンのタイプです。
車用T10 LED ポジション WancleT10-3601W 爆光LEDライト12V 1W
2個セット 緑色
Amazonにて購入しました。
メーターの目盛り盤が白色ですので、ここはグリーン色のものを使用しました。
ソケットの差し込みがやや緩いですが、接触金具をピンセットなどで狭めてやると、しっかり固定できます。
仮付けしてみて点灯しない場合は、電極が逆になりますので、反対向きに差し直して点灯を確認します。 |
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交換後のメーター照明。
こちらは格段に明るくなりました。
こちらもテールランプ同様にエンジン回転数で明暗することなく一定です。
オフ車のメーター照明はグリーンが似合うと勝手に思っています。
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インジケーターランプのLED化 |
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ことさら交換しなくてもよいのですが、インジケーターランプもLED化します。
使用するLEDはT10形状で、白色発光のものを選びました。
INEX 12V車用 SMD5連 T10 LEDウェッジ球 単品
3個使用します。
(ウィンカーパイロット ニュートラルポジション オイルワーニング)
こちらは何の加工の必用もなく、点灯する向きにそのまま取り付ければOKです。 |
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同じLEDなのに、なぜかウィンカーパイロットだけが他より明るいです。 |
LED化の感想 |
DT50は排気量50ccの一種原付として、速度・右折など大幅な制約がありますので、ここまで徹底してLED化しても安全面では、あまり意味がないのかも知れません。
LED灯火装置を標準装備したクルマやバイクですと、テールランプやストップランプは複数LEDチップの一体構造であり、電球のような単体の形状ではありません。
上記の場合、一体構造が可能であり専用の設計が可能なため明るさが格段に違います。 (時に迷惑なくらい明るい)
今回の変更について、従来の灯体に後付けで差し替えるタイプのLEDですので、標準装備車のような驚異的な明るさとはならないです。
もうひとつ注意すべきは、LEDの特性により、斜めなど見る角度によって暗く感じることです。
そして、消費電力が少ない割に発熱があり、熱的に弱いことです。
今回採用したLED球各種のライフサイクル (寿命) も未知数で、商品レビューなど見ると、いつ点灯しなくなってもおかしくないようです。
LEDのような半導体の故障率は1~3ヶ月に集中していますので、半年以上経過したら大丈夫でしょう。
いずれにしても、かなり自己満足的な交換作業になっているかも知れません。
一連の交換について、あえて一つだけというなら筆者はヘッドライトのLED化をお勧めします。
特に夜間に使用される機会が多い方は、格段に視認性が向上するはずです。
お手持ちの車両がすでに12Vに変更済みであれば、ウィンカーは従来のままもで十分に明るいでしょう。 |