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今回も国道157号経由で越前大野へ向かうが、いつも使う折越林道が大規模な法面崩壊により通行止めとなっており、やむを得ずこの国道最大の危険地帯、クラミ谷を通って温見峠を目指す。
※折越林道の閉鎖期間は令和8年4月末までとなっている。
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国道157号 根尾長嶺付近。 |
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国道157号はここからクラミ谷沿いに縫うように狭く見通しの悪い急カーブの連続となる。
山側を掘削して昔より道幅が拡張された箇所もあるが、現在においても転落事故が絶えないようだ。 |
左側は転落死された方を供養するお地蔵さん。
この先の谷側にもお地蔵さんが祀られ交通安全を訴えていた。 |
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翌朝、まずは宝慶寺より林道 大野・池田線にて池田町へ向かう。 |
かつての宝慶寺いこいの森キャンプ場付近。
施設は現在閉鎖中。 |
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林道 大野・池田線と部子山広域農道と交わる地点。
なんと昨年行った部子山に登るにはこの先で車を止めて5キロ近く歩く必要があるようだ。
東部農道終点0番付近はもちろん、牧場周囲にも立ち入ることを禁止した旨の注意書きが池田町のホームページにあった。
理由は不心得者の行為と事故によるものらしいが、池田町という町はそこにある自然も町の所有物と思っているようだ。
地方交付税・交付金が主体財源の町として、観光で財務改善を目指すものと逆行する。
あらためて自然は国民のものだと声を大にして言う。
部子山 (1,464m) がそれなりの健脚と時間を要する山になってしまった。
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規制をかけて不便にする一方、観光には来て欲しいとかおかしくないかと思う。 |
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東部農道を下り福井県道175号にて池田町へ向かう。 |
池田町水海地区。 |
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池田町から分断国道476号を南越前町方面へ進む。
やがて福井県道201号との分岐があって左折ではなく直進で越前市方向へ進む。 |
間違えやすいが左折してはいけない。 |
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福井県道201号を西進すると魚見という集落から南に伸びる舗装路が現れる。
この道が森林基幹道 今庄・池田線である。
※森林基幹道 今庄・池田線 総延長 6,936m
2019年10月全線開通。 |
案内標識など一切ないので、わかりにくいかもしれない。 |
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林道はすぐに未舗装となるが、路面は締まっていていて走りやすい。 |
木立の中をゆく。 |
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なぜか番号札が立っているのだが連番は工事用の地点に使うためだろうか。
番号は続かずやがて消滅する。 |
左側は拡張された部分に鉄板が敷いてあり、離合場所だろうか。 |
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林道入り口から2キロ地点。 |
このあたりから森の中を抜け、視界が開ける。 |
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日本の林道の風景なぞ何処も一緒と言うなかれ。
ひとつひとつのカーブを慎重にクリアすることがバイク乗りの楽しみのひとつなのだ。 |
道幅もそれなりに確保されていて、狭隘な部分は少ない。 |
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南越前町境となる風吹峠に到達。 |
昔からある街道の峠ではなく、この林道の開設時につけられた峠名だと思う。峠の標高はあまり高くなく、視界も良くない。 |
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峠を過ぎると道は下りになり未舗装路が延々と続く。 |
福井県の林道でよく見るコンクリート製ガードブロック。
ガードレールより耐雪性は高いがバイクにとっては凶器でしかない。 |
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いま来た道を振り返ってみる。 |
このあたりから今庄側はやや眺め良いポイントがある。 |
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全線を通してあまり標高も高くないので、見渡せるような展望の良さはない。
いたって地味な林道だが、池田町から今庄町まで最短でつなぐルートであると考えられる。
ただ林道という名称から悪路を想像するのは致し方なく、往路・復路ともに一台も車に出会うことはなかった。 |
池田町からおよそ5キロのあたり。 |
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杣木俣の集落が見えてきた。
林道も終わりが近いようだ。 |
杣木俣の杣 (そま) とは古くからある言葉で木地師など木工職人が住んでいる場所を指すようだ。 |
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森林基幹林道 今庄・池田線の今庄側終端。
池田町方向を見て分岐の右が林道 今庄・池田線。
南越前町側のもう少し進んだところに「通行止め」の標識があったが、撤去忘れか、通ってほしくないのかどちらかだろう。
自治体からしてみたら林道を開設することが目的なので、後のことは適当になるのかと邪推する。 |
ここが国道476号の南越前町側の分断箇所となる。 |
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国道476号を西進し今庄町を目指す。 |
林道を離れ快走路が続く。 |
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途中、今庄駅へ立ち寄る。 |
北陸トンネルができるまでは、ここから敦賀間が難所続きで機関車付け替えなどのため大勢の国鉄職員が働く大きな駅だったとのこと。 |
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少々時間があったので国道476号にて敦賀へ足を延ばし敦賀駅前で塩荘の鯛寿司を求める。
菱形の容器は経木からプラに変わり、懸け紙から箱入りになっていたが、味は昔と変わらずであった。
宿に帰ってからゆっくり賞味したが、高温で気になった痛みもなく美味。
暑いのでビールと合わせたが日本酒の方が合うと思う。 |
国鉄時代から車内販売でも売っていた敦賀の鯛寿司で懐かしい。 |
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今回宿泊したのは、越前大野市街にある「荒島旅舎」。
二段ベッドだか個室として利用可。
トイレ、シャワーは共有。
寝るだけなら部屋も清潔で不足はないだろう。
むろん空調も完備。
荒島旅舎
ARASHIMA HOSTEL (arashima-hostel.com) |
ベッド付近にあるコンセントと読書灯が便利。 |
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宿泊したのは3階。
フロアには冷蔵庫もありシェアできる。
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テーブルと椅子もあるが飲食は部屋でも可とのこと。
ごみは2階に分別して廃棄できる場所あり。 |
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洗面台も自宅より広い。
(当たり前か) |
タオル・歯ブラシはレンタル可能だが持参がおすすめ。 |
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帰路も国道157号を利用する。 |
午前10時ころの温見峠。 |
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本来なら3泊にて昨年パンクで断念した林道 大仏線も走破する予定だったが、宿のWi Fiの不具合で依頼された書類を作成送信ができず、急遽2泊で帰宅し自宅のデスクトップPCにて間に合わせた。やはり遊びと仕事のマルチの長期滞在は環境が大事。完全オフな状態で予定を組むべきであったと反省する。それにしても2024年は9月に入っても酷暑が続いている。ただ、ひとたび山中に入ると木立ちの日陰も手伝い次第に涼しさを感じる。温見峠にあっては晩夏を過ぎ、心地よい秋風が吹いていた。 |
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