北国街道と越前大野
2012/05
 
 
近畿と北陸をつなぐ旧街道と
北陸の小京都と呼ばれる大野市
MAP
北国街道 温見峠
椿坂峠 滋賀県の木之本町から、国道365号を北上して最初の峠が椿坂峠となる。
この峠は県を越えることなく、滋賀県内で完結しており、福井県に入るには、もうひとつ北に位置する栃の木峠越えが必要だ。
国道365号は旧北国街道のことを指し、古くは近畿から北陸へ至る主要かつ唯一のルートだったが、国道8号線や北陸自動車道に取ってかわり、今では忘れられたかのような寂しい道になっている。

※2014年11月、椿坂バイパスと椿坂トンネル (1,842m) の完成により、記載のルートは通行止め (廃道) となっている。
椿坂峠から米原方向の眺め。
交通量も国道8号線と比較し極めて少ない。

   
栃の木峠 今庄に向かって北上し、栃の木峠で福井に入る。
特に険しい峠ではないが、交通量は少なく閑静な佇まいの峠道。
国道365号の栃の木峠。これから先が福井県となる。
   
荒島岳 写真が少なくいきなり飛んでしまうが、麻那姫湖青少年旅行村で一泊して翌日は越前大野へ向かう。
国道157号の越前大野手前は田畑が広がりのどかな風景となる。
振り向けば遠くに荒島岳(標高1,523m)が見える。
福井県内では唯一の日本百名山に選ばれた名峰とのこと。
(深田久弥氏による)

独立峰として姿が美しい山で、日本各地の登山家から愛されるようである。
ただし、登山の難易度は高いとのこと。
遠くに見える山が日本百名山のひとつ荒島岳(標高1,523m)。
   
大野市上庄 国道157号を進む。山並みが向こうに見えるので、あたかも北上しているように見えるが岐阜方面への南下となる。
特産の里芋で知られる大野市上庄地区。
   
麻那姫湖 真名川ダムを過ぎ、麻那姫湖沿いの国道を進むと越美国境の山々が見えてくる。
中央に見える山は道斎山だろうか。
   
大野市中島から南方向 宿泊地となる麻那姫湖青少年旅行村から岐阜県境方向を見ると、ガスがかかっている。
5月の中旬にして冷涼な空気が漂う。
山々から冷気が降りて、かなり寒い。
   
残雪の温見峠 温見峠(標高1,020m)まで来てみた。
予想はしていたものの、岐阜県側はまだ除雪が完了しておらずは峠越えは不可。
というより完全通行止め。
峠は能郷白山の登山口にもなっているため、福井県側のルートだけ確保されているのだろうか。
温見峠ピーク。福井県側は除雪が完了していたが、岐阜県側は残雪で通行不可。(この時の使用車はホンダエイプ)
   
岐阜県側は全く手つかずの状態。
5月末の雪解けを待って一挙に除雪するのだろう。
ぴったりと県境のところで除雪が終わっている。向こうは岐阜県側。
   
残雪の温見峠 毎年5月29日~31日に冬期閉鎖が解除されるようである。
残雪の温見峠からみた福井県側。
 
相棒のエイプと一緒に旅に出ようと思った。始めの頃は、とにかく無事に目的地までたどり着くことが精一杯で、往路復路の情景を写真に収めるなどの余裕はなく、2回目の福井行きにして初のカメラ持参となった。国道303号は、いつも行く国道157とは違い交通量が多く、多数の車やライダーに追い越されながら坂内の道の駅で休憩した。広い駐車場には多数のバイクがあって多くのライダーが談笑していた。ほとんどが大型バイクだった。自分のようなミニバイクは見渡せどもあらず、気後れし少し恥ずかしい気になった。滋賀県境の八草トンネルは、平成11年に完成して少なからずの年月が経過する。それ以前の八草峠は、九十九折れが続く、離合困難な断崖絶壁路だった。新卒で得た給料で、買ったばかりの中古のマイカーを駆って、仲間たちと走ったあの頃が懐かしい。
01