越前大野と麻那姫湖
2012/07
 
 
名水のまち越前大野と
緑が湖面に映える麻那姫湖
MAP
 根尾越波  大野市丁坂
 林道大野池田線 真名川ダム 
 
折越林道迂回 根尾から岐阜県道255号を通り、上大須ダムの手前から折越林道、猫峠林道を経由して国道157号へ出て、温見峠を目指す。
ここまでの道はやや狭いトンネルが多数あるものの、整備されていて走り易い。
上大須ダムができる以前は、ところどころ断崖をかすめる狭い道であった。
国道157号が根尾黒津にて、災害復旧工事による通行止めにより、案内板に従い迂回の林道を利用した。
   
折越林道記念碑 根尾越波(おっぱ)に到着。
このあたりは道がいくつか分岐していてわかり難い。福井方面へは記念碑のところを右折して300メートルほど進み、左方への道へ入る。
そこから国道157号までの間が林道猫峠線となる。
峠名の由来は、遠くから眺めた形が、猫の背中のようだからという説がある。
その猫峠であるが、昭和52年発刊のツーリングマップルには既に破線で表記があり、道として存在していたようだが、車やバイクが通れたかどうかは定かでない。
林道開設記念碑。根尾越波(おっぱ)集落の西側に位置。
   
大野市丁坂 いつもの麻那姫湖青少年旅行村で一泊した翌日、大野から国道476号で丁坂(ようろうさか)を越えて今立郡池田町へ向かう。
国道476号、大野市の丁坂から大野市街を眺める。
   
林道大野池田線 池田町の宝慶寺から広域基幹林道大野池田線に入り部子山へ向かってみたが、中間地点あたりで大規模な工事が行われており通り抜けはできなかった。
部子山方面への延長工事による通行止めである。
帰宅後に調べると、2015年の夏頃に全線が開通する予定としてある

※追記
福井県・森づくり課によると、全線開通は3年くらい遅れる見込みとのこと(2015年5月1日確認)
林道大野池田線の宝慶寺から4キロ付近。
工事で引き返し宝慶寺方向へ下る。

   
建設中の広域基幹林道大野池田線より大野勝山方向を眺める。山裾から林道がつながっているのが見える。
林道から北方向の眺め。大野盆地が見渡せて好景色。
   
御清水 大野市は、市内のいたるところに名水が湧き出ている街として知られている。
珍しい淡水魚のイトヨの生息地でもあって記念館もある。
越前大野市内の日本名水百選のひとつ「御清水」
   
御清水 清冽な水が市内のいたるところに湧き出ている。こちらはそのひとつ「御清水」
冷たくて美味しい水。酒の仕込み水にもよさそう。
   
ハニー新鮮館こぶし通り店 大野市内で夕飯の食材を買って、麻那姫湖青少年旅行村へ向かう。
買い物は「ハニー新鮮館こぶし通り店」を利用した。
海の幸も並んでいて品揃えは豊富。上記キャンプ場からは最短にあるスーパー。
フロアが広く、品揃えも豊富。
出来合いのお総菜がたくさんあって助かる。

   
真名川ダム 大野市街から国道157号で麻那姫湖青少年旅行村へ行く途中に、真名川ダムがある。比較的新しいダムだが、訪れるたびに地味な色合いとなり貫禄がでてきた。
堤高が100メートルを超えるアーチ式コンクリートダムで、全国的にみてもスケールの大きなダムである。

スペック

完成 昭和52年
堤高 127m
堤頂長 357m
堤体積 507,000m³
総貯水容量 115,000,000 m³
(日本ダム便覧より)
天端は自動車の通行が可能だが徒歩での見学がおすすめ。反対側を回り込んだところに、工事中に殉職された方々の慰霊碑がある。
   
真名川ダム 国道の反対側から眺めた真名川ダム。
大自然と巨大な人工物のコントラストは、良くも悪くも日本の風景のひとつ。
反対側に見える道は国道157号。右手が大野市側。
国道上に見えるのはダム建設時の物資搬入用インクラインの遺構。

   
麻那姫の像 真名川ダムから北へすぐのところに、金色の像が建つ小さな公園がある。その像には哀しい伝説が記してあった。
その昔、干ばつから村を救うため、自ら龍神のもとへ身を投じたという、美しくも悲しい娘さんの物語だった。
興味のある方は、麻那姫伝説で検索してみてほしい。
記念碑に刻まれた物語を読むと、夜叉ヶ池の伝説にも似ていて、自ら犠牲になった乙女の悲しい伝説(物語)である。
   
麻那姫湖青少年旅行村 本日の宿泊地。大野から温見峠に至る大野市中島にある「麻那姫湖青少年旅行村」である。
国道157号と福井県道230号の分岐する広大な敷地にある。
無料テントサイト、有料テントサイト、バンガローサイトに区分されている。
麻那姫湖青少年旅行村バンガローサイト。
設備もよく、自然に恵まれたキャンプ場。

   
温見峠 帰路は国道157号温見峠越えで岐阜県に入る。
峠前後の国道157号は一部マニアの間では「酷道」として有名だが、それは一昔前の話であり、改良により走り易くなったと思う。
そうはいっても注意すべきところがいくつかあって、運転には細心の注意が必要。
温見峠ピーク(標高1,020m) 向こうは福井県側。

前回は雪で温見峠が越せなかったため、再び峠越えの欲求にかられた。始めて国道157号で温見峠を越えたのは、昭和53年と記憶している。友人と日産サニーで夜間ドライブをしたことが幾度かあり、その時は根尾樽見から、ひたすら北を目指して走ると、現在の上大須ダムのあたりだと思うが、河原のようなところで道は行き止まりとなってしまった。ここでやっと道に迷ったことに気づいた。再び根尾樽見まで戻り、改めて地図を確認し無事に越前大野までたどり着くことができ経緯がある。当時のツーリングマップルには、根尾大河原から福井県側の大野市巣原あたりまで×マークが印してあり「通行困難」の表記があった。有名な洗い越しの深さも現在とは桁違いで、時にはドアの下あたりまで水に浸かるほどの水深があった。道の険しさも現在とは比較にならないハードさで、福井県側など諦めて引き返したくなるような悪路ぶりで、木の枝に国道の番号標識がぶら下げられていたのには驚いた。
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