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温見峠を越える国道157号が冬季閉鎖から解除されるが早いか、福井県大野市の麻那姫湖青少年旅行村への旅に出た。
大野市中島にあって、笹生川と雲川がひとつになって真名川となる位置にある。
非常にスケールの大きなキャンプ場で、無料のテントサイトや有料のテントサイト、バンガロー(5.5畳)などがある。
街灯やトイレなどの設備も整っていてファミリーユーズもありそうだ。
ゴミの持ち帰りを徹底したい。
※バイク泊の清掃協力費は300円
※バンガロー利用者はゴミ区分を分別のうえ、専用のゴミ置き場が利用できる。(2015-10 現在) |
広大な敷地にあるキャンプ場。川もあって夏は家族でのキャンプや水遊びに最適。なお秋に大量発生するカメムシには注意。 |
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バンガロー正面。
高床式になっていている。
スペースは5.5畳ほどあるので、ひとり旅には広すぎるくらいだ。 |
バンガローの横は車の乗り入れが可能。
整備された歩道が特徴で、山小屋風の造り。 |
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バンガローサイトの北側の森にはニホンザルが多数生息しており、炊事棟などに食材を置き放しにしていると、わずかな隙をみて持ち逃げや食い散らかされたりするので注意が必要。
夜中には、静粛の中、各種動物の息づかいや、鳥の鳴き越えも聞こえ、一人ぼっちだと最初は心細く感じるだろう。
夜中に、バンガローの傍から木の実をかじる何かしらの獣の鼻息を聞いたこともある。
また、詳細は述べないが、摩訶不思議な体験もあって、それらのことを山怪 (さんかい) と言うらしい。 |
奥に見える深い森には各種正体不明の生物が生息している。
夜中にそれらの鳴き声が聞こえ、慣れるまでは薄気味悪い。 |
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扉の裏側にチェックイン・アウトの時間表記あり。 |
早めのチェックインが可能で、夕暮れの早い山間部では好都合。 |
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格安利用料なのに電源コンセントも完備。
寒い時期には、積載可能なクルマなら、石油ファンヒーターや電気毛布を持参すれば、暖かく快適な一夜が過ごせるだろう (換気に注意)
※電源コンセントにワット数の大きい電子レンジ、電気炊飯器、オーブントースターなどの使用によって、管理棟の主幹ブレーカー断があった場合、多くの利用者に迷惑がかかるので、節度ある範囲での使用をお願いしたいとのこと
(管理人さんの談)
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スマホの充電など、小ワット数のものに限り使用可能。 |
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蛍光灯も備えつけられてあり、ランタンは不要。
懐中電灯がひとつあれば十分だろう。 |
3段切り替え式の蛍光灯なので、就寝時はスモールランプも使える。 |
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バンガロー奥方向には、網戸付きの小窓が2ヶ所あるので、締め切った場合は虫が入る心配はない。 |
消火器もあったりする。 |
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なお、バンガローの利用者に限り、専用のゴミ置き場を利用することが可能。
「燃えるゴミ」「空き瓶・ペットボトル」「空き缶」に分類する。 |
ゴミ置き場は下の画面の鉄塔近くにある。 |
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バンガローサイト南東方向。
バンガローは全部で8棟あった。
バンガローサイトの北側は林道が通っていて、真名川ダムまで道は続くがクルマでの進入はおすすめしない。
道幅が狭小かつ断崖絶壁路で、離合とUターンによる引き返しが困難な悪路となる。 |
今回は静寂なひとりキャンプが楽しめた。 |
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このキャンプ場は360度視界が緑色なので目の保養によい。
森の香りが漂い、大自然に囲まれた稀少な宿泊地である。
死語になったがオゾンがいっぱいなのである。 |
河川敷からバンガローサイト方向。森の中の隠れ家的な雰囲気がよい。 |
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バンガローサイトから見た西方の山々。
霞んでいるが、銀杏峰 (げなんぽう、標高1,440m) も見える。
シーズンには渓流釣りや登山のベースキャンプとして格好のキャンプ場と思われる。 |
手前に国道157号が縦断。少し南下すると、トンネルの手前に銀杏峰の登山口に至る林道の入り口がある (林道は悪路) |
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麻那姫湖青少年旅行村から福井県道230号を伊勢峠側方向にしばらく行くと黒当戸(くろとうど)という集落跡がある。
このあたり一帯はかつて中竜鉱山という大規模な亜鉛の鉱山があった。一時は隆盛を極めたが、円の高騰や輸入への転化などの理由により1987年をもって閉山したとの記録がある。
この黒当戸のわかりづらいところに、当時の鉱口がそのまま残っている。
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大野市中島の東に位置する黒当戸村落跡。 |
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中竜鉱山、黒当戸鉱床へのトンネル。
福井県道230号を、中島から伊勢峠方向へ数分の位置になる。
かつて、このあたりは黒当戸の集落があったようだ。
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廃タイヤが、なぜに積まれているかは不明。 |
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内部はいくつかの坑道が迷路のようにつながっているようで、北は越前下山あたりまで位置するという、とてつもなく大規模な鉱山である。
ちなみに坑道の総延長は400Kmにも及ぶそうだ。
閉山後は旧和泉村側で「アドベンチャーランド中竜」として利用されたこともあったようだ。
坑内からは大量の水が流出していた。 |
黒当戸にある鉱口。この時は扉が開いていた。
軽自動車がぎりぎり通れるくらいの幅だが、むろん入ってはいけない。 |
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ひとり旅に出るのに問題となるのが宿泊先である。ビジネスホテルはともかく、街から外れると旅館や民宿の泊まりとなるが、これらは以外と敷居が高い。ひとりであるために断られる場合もある。さらに余計な気遣いをさせてしまうこともある。数年に一度の旅ならともかく、私のように度々同じ地方を旅するものとしては、その都度説明するのも煩わしくなる。したがって、自然と身についたのがキャンプ場のバンガローを利用する方法である。テントやツェルトでもよいが、バイクへの搭載が面倒で設営にも手間がかかる。ただ、コテージやバンガローならどこでもよい訳ではない。一般的にひとりだけの場合、民宿やコテージなどの宿泊料金と変わらなくなってしまうケースがあるので要注意だ。たったひとりでバンガローに宿泊するような物好きは、どうやら自分だけのようであるが、通例の如く利用させてもらっている。 |
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