計画未達のため未公開にしていたものを急遽掲載しました
過去の記録や今後の掲載と重複する個所があります |
工期情報の謎
開通遅れで通り抜けできない
奥越の絶景林道 |
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福井県森づくり課のホーページによると、広域基幹林道大野・池田線の事業計画は当初、平成3年度~平成28年度までとなっており、開通を確信して、先ずは宝慶寺側の林道起点を目指す。
※掲載した2018年7月時点では、林道の事業計画が平成3年度~平成29年度になぜか書き換わっていた。 |
ここから広域基幹林道大野・池田線の探索が始まる。 |
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林道の道標には6.4キロとあるが、計画当初のものであろうか ? 実際は池田町の終点まで21.9キロの長大林道となる。
もちろん開通しての話だが、ここから銀杏峰と部子山の山麓、標高800メートル越えの雄大な展望を誇る林道が待ち構えている。 |
設置から相当年月が経っていることを物語っていた。 |
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序盤は道幅も広く、完全舗装路が続く。
昨年はここにあった「工事中・通行止め」の看板がないので、通り抜けができると頑なに信じて進む。 |
真夏の照りつけるような陽射しでややバテ気味だが、涼を求めて先を急ぐ。 |
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宝慶寺いこいの森キャンプ場に立ち寄る。
大野市街からアクセスは便利だが、バンガローがないのが筆者には難点である。
ちなみに大野市街までの距離は約10Km。
テントキャンパーにはお勧めのキャンプ場と思う。 |
閑静で、街の喧噪から縁遠い自然の中のキャンプ場。
それでいて街まで近いし、設備は整っている様子であった。 |
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右手がキャンプ場の管理棟。
林道に面する駐車場の奥にあるのは、銀杏峰登山届けボックス。
ここは銀杏峰のいくつかある登山コースのひとつ、名松新道ルートのスタート地点となる。 |
管理棟には公衆トイレもあって、長距離アプローチにはありがたい。 |
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緩やかな登りが続くところからこの林道が始まる。
野生の鹿や猿がひっきりなしに飛び出してくるので、そのたびに驚くも、一番びっくりなのは道に横たえる大きな蛇だった。
驚愕でシャッターのタイミングを逃す。 |
林道では数え切れないほど蛇に遭遇するが、困るのは道幅いっぱいに横たえる大蛇であって、バイクでは跨いで通れない。 |
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人里離れて久しく、深山の谷沿いの道となる。 |
右上に林道の延長線が見える。 |
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林道の起点からおよそ3キロの地点。
さらに標高が高くなり、切る風が心地よい。 |
既に紹介のとおり、山並みの向こうが池田町側となるのだが、近くに見えて実際に走ると感想はまた異なる。 |
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林道起点から4キロ程でダートとなる。 |
山からの流水により水たまりがあったり、クレパスで走りにくいところもあるが、さほど問題ないコンディションに思う。 |
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途中の道幅が広くなったところに銀杏峰の登山口がある。
銀杏峰、夏コースというらしい。
この地点について、国土地理院の地図で確認しても道を示す実線はないが、銀杏峰の北麓に位置するようで、北へ延びる登山道は、途中でUターンする形で向きを変え、林道の先を横断して南下するという地理になっている。
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登山道の脇に荒れた細い林道が一本あるが、なんと軽自動車が勢いをつけて駆け上がって行った。 |
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ダートが続き、標高はかなりのペースで上がってゆく。 |
小さなバラスが浮くも、締まっていて走り易い。 |
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北陸の山道でよく見かける、コンクリート製のガードブロック。
ガードレールと違って、雪の重みにも耐えるし頑丈だが、カーブで当たると致命傷となるだろう。
無論、バイクが走る前提で設計されていないので、無謀な運転はしないことが林道愛好家の鉄則だ。 |
登坂が延々と続く。
池田町の堺までは、オール登坂と言っても間違いない。 |
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林道の大野市と池田町の境界地点が近い。
以前はここから赤い重機が見えたのだが、今回は見当たらないので工事が完了したものと確信する。
(後に早合点であったことを知る) |
しだいに標高が高くなり、真夏にあってもかなり涼しい。 |
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ふたたび舗装路となるも長くは続かない。 |
さらに上り坂が続き、既にかなりの距離を走っている。
メーター距離計で起点から7キロほどか。 |
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ふたたび未舗装となるが、路面の状態は良好なフラットダート。
トレッキングなみのトコトコ運転で、時間をかけてゆっくり走る。
ひとり山行きに、油断と無謀は禁物。 |
山側の斜面には、崩落防止のコンクリートが打ってあるが、整備された高規格林道の特徴のようである |
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林道より北東方向の眺め。 |
展望のよいところが続く。 |
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やや霞がかかっているが、盆地の向こうに加越国境の山並みが見える。
カメラの性能から冴えない画像になっているが、実際に見た展望はもっと素晴らしい。 |
安価な防水ポケットサイズカメラの限界。
良質なデジタルカメラで撮ってみたいものだ。 |
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林道建設の予算や年度などが記載されたプレート。 |
平成22年度、第1工区、云々と記されている。 |
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2016年8月の工事進捗状況の投稿にて紹介した、掘削工事現場が近い。 |
きれいなバラスが、作りたての林道であることを物語っている。 |
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しばらく進むと忽然と工事中の看板と重機が現れる。
下車して先方の状況を確認すると、一台のバンが坂道を下りてきて、作業服姿の男性から通り抜け出来ない旨を告げられる。
「来年の夏にまた来られたら通れるよ」と仰るので、わかりましたと言って踵を返す。
日焼けした貫禄のある風貌で、工事の管理者と思われ、疑うことなく2018年夏までの開通になることはわかったのだが、何月が開通になるのか聞き逃してしまった。
未開通は残念だったが、何度通っても面白い林道であり、次回の訪問に全線走破の希望を託す。 |
起点からおよそ9キロの地点で工事中。
開通すると、部子山周辺の絶景を拝むことができるだろう。 |
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それは希望的な憶測から始まった。奥越の長大林道がまたひとつ誕生するのを心待ちにしていたので、予定の空きを狙って訪問した。福井県「森づくり課」のページによると工期は完了したことになっているので、ふたたび通行止めに遭遇するとは想像すらしていなかったのである。年度とは翌年の3月までを示すのではなかろうか。平成28年度までとなっているなら、29年の3月で完了していると思ったのであるが、実態はまだ工事中であった。本来の目的は果たせなかったが、この林道は開放感にあふれ素晴らしいものがある。よって開通未通を問わず、同好のファンにお勧めできる林道として、急遽アップロードさせていただいた。なお、全線開通は2018年8月予定と聞いているが、間違いなく通り抜けができるか、あるいは再び工事中かは、遠くにあって確認の手立てがなくもどかしい。前回の訪問からすでに一年が過ぎた。時の流れが歳とともに早く感じられるようになった気がする。ふるさと奥越は半夏生の頃が過ぎ、夏の後半に移ろうとしていた。 |
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